時に規律正しく、時にランダムに、秋めく事。d

インテリム/INTĒRIM

こんにちは。

秋めいてきたというよりは
秋めいた服が着たくなってきた
というこの頃、dです。

本日も少し長くなるかも知れませんが
少しお付き合いいただければと思います。


服屋にとって
秋冬の花形と言えば、アウターです。

各ブランドからアウターが各種入荷し
店頭もすっかり秋冬気分になってきました。

自分の中で
冬らしい素材って何かな
と、考えてみると
一番は「ツイード」かもな、と思うのです。

昔はツイードと言えばハリスツイード。
あのマーク、イギリス王室のオーブ(Orb)は
何もわからない中学生の頃の憧れでありました。

主にヘリンボーン、ネップ、チェック。
色はグレーか、ブラウン。
どこか紳士的で土臭いイメージがあったツイードは
アメカジとの相性も良かった。

トラッドなんて知らなかったから
アメリカ古着と合う
ヨーロッパの服の象徴が
ツイードでした。



羊飼いが着用していた
ウールのチェック生地を
小説家のウォルタースコット(1771-1832年)が
社交界に着ていった事で世間に広まり流行した
というのが
ツイードのはじまりと言われています。

だとすれば
元々はワークウェアから生まれたもの
好きなわけだ、と納得がいくのです。

複雑に織り交ざった
様々な色の糸
太さの違う糸
時に規律正しく
時にランダムに

展示会などで
ツイードの生地をじっと見ているだけで
どうなってるのかなぁとか
何色使っているのかなぁとか
その場で色々と考えてしまう。

触ると少しチクチクする位が良い
着た時にあったかいのと
ウールらしいあたたかみを感じる事ができる。


今回ご紹介する
INTERIM のハリントンジャケットは
LOVAT という
イギリスの会社のツイード生地を使っています。

ポケットの裏にLOVAT のタグが付いています。
ここにタグがある事は、既に持っている人も
あまり知らないかも知れません。

LOVAT は
古くからその家に伝わる
家紋のようなツイード柄(エステートツイード)を
現代に伝えるツイードメーカーです。

どちらかというと上品で落ち着いたトーン
ザラっとした質感はありながら
キレイに整った織り柄。

あの頃見た、雑で粗野なツイードとは違う
とてもお上品なツイードです。

今はこんなにきれいに織れるのだよと
いつの間にか進化を遂げていたツイードと
そのツイードが年相応だと思ってしまう
歳をとっていた自分。


ミニマムなハリントンジャケットは
このキレイな柄、ウールの質感を
最大限に活かしてくれます。

太いままスソまでストンと落ちるシルエットは
チェック柄を直線的に見せ
柄をきれいに浮き立たせてくれます。

それでもアジャスターがあると
つい絞りたくなってしまう性分。
絞ると、背面に縦のラインが出来て
立体感のあるシルエットに。
それもまた良い。

このジャケットを見るまで知らなかった
イタリアの高級ファスナー LAMPO の
キラリと光る高級感。

色はアイボリーをベースに
オレンジや赤のラインが入ったものと

ブラウンをベースに
ブルーのラインが入ったもの。

 

いつまでも半袖短パンにサンダル
というんじゃ
秋を感じられません。
そういう人が今年は秋なかったね、と言うのです。

秋を感じるのは
秋めいた服を着たいと思った時です。

もう9月ですから
来月辺り
ツイードのジャケットを羽織って
落ち葉の上を歩く自分を想像してみて下さい。

まずは
軽めのシャツ辺りから合わせて
年末になったら厚手なハンドニット
年が明けたらストールをぐるっと巻いて
パンツは太いのが似合いますか。
スラックスでも良いし
色の落ちたデニムなんかでも。

ほら、秋めいてきましたね。

では。

d.

.
.
PS
この秋冬
ウールシルクのツイードで
コートを作ってもらっています。
ULTERIOR です。

それもめちゃくちゃかっこいいと思うので
コート悩んでいる方は
オススメです。
詳細は店頭でお尋ね下さい。

では。

アンドフェブオリジナル通販サイト
【andPheb Stor(E) for OVERSEAS】
andpheb.com/

【and Pheb Stor(E) — アンドフェブストア】
www.pheb.jp

【アンドフェブ楽天市場店】
https://www.rakuten.ne.jp/gold/smaclo/

【アンドフェブYahoo!ショッピング店】
https://shopping.geocities.jp/andpheb/

NEW WEB STORE OPEN

INTERIM

 


AUBETT

 

HERILL

 


NEEDLES